「中部地方の橋をどう守るかを考えるシンポジウム」開催のご案内(後援行事)
概要
我が国の社会資本ストックは高度経済成長期に集中的に整備され、今後急速に老朽化することが懸念されています。
近年、トンネルの吊り構造の落下事故や、吊橋の吊り材の破断などの事故が発生しており、社会的な問題となっております。今後20年間で建設後50年以上経過する施設の割合は加速度的に高くなる見込みで、一斉に老朽化するインフラを戦略的に維持管理・更新することが求められています。
また、本年4月に発生した熊本地震においては、災害時の社会資本の脆弱さがあきらかになり、あらためて「国土強靱化」の必要性が認識されたところです。
「道路の老朽化対策の本格実施に関する提言」(平成26年4月14日)では、「最後の警告-今すぐ本格的なメンテナンスに舵を切れ○静かに危機は進行している○すでに警鐘は鳴らされている○行動を起こす最後の機会は今」との警告がなされました。
社会資本の保全に関しては様々な取り組みが行われておりますが、特に中部地方では、岐阜大学における社会基盤メンテナンスエキスパート(ME)養成講座、名古屋大学における「N2U-BRIDGE」(ニュー・ブリッジ)における橋梁保全技術研修(基礎コース、検査点検コース、診断評価コース)などがあります。
このような情勢を踏まえ、SGSTではシンポジウムを企画しました。本シンポジウムは西日本での取り組みや熊本地震で得た教訓などを紹介頂き、中部地方での取り組みと照らし合わせながら、今後の社会資本の保全について考えてみたいと思います。また、「N2U-BRIDGE」において、橋を守るための技術のデモンストレーションを行います。
「どう守るか」の手法として一緒に考えていただけると幸いです。
主催・共催
主催:東海構造研究グループ(SGST)
共催:公益社団法人 土木学会 中部支部 他
日時
2016年8月19日(金)
【第1部】最新技術のデモ 10:00~12:00 【開場:09:30】
【第2部】シンポジウム 13:30~17:00 【開場:13:00】
会場
名古屋大学 東山キャンパス
〒464-8601 名古屋市千種区不老町
参加費
- SGST 会員 1,000 円
- 一般 2,000 円
- 学生 無料
- 懇親会費(シンポジウム終了後) 4,000 円
定 員
200 名
- 定員になり次第締め切らせていただきます。
- 最新技術のデモ見学は、申し込み人数が多い場合調整させて頂くことがございます。
- シンポジウム終了後、懇親会をキャンパス内で予定しています。
- 本講演はCPD・CPDS申請講座です。
内容
【第1部】最新技術のデモンストレーション 場所:N2U-BRIDGE
10:00 | あいさつ 木下幸治(最新技術・情報調査研究委員会委員長/岐阜大学准教授) |
10:10 | 最新技術デモンストレーション |
12:00 | 休憩 |
【第2部】シンポジウム
13:30 | あいさつ 鈴木森晶(愛知工業大学教授) 舘石和雄(SGST代表/名古屋大学教授) |
13:40 | 基調講演 ●「関西での維持管理の取り組み」坂野昌弘(関西大学教授) ●「熊本地震からの教訓と九州での維持管理の取り組み」葛西昭(熊本大学准教授) |
14:35 | 休憩 | ●「中部での維持管理の取り組み」舘石和雄(名古屋大学教授) ●「市町村における取り組み」山本正孝(浜松市課長補佐) ●「県における取り組み」滝真一(岐阜県道路管理企画監) |
15:45 | 休憩 | 15:55 | パネルディスカッション ●「中部地方の橋をどう守るか」 コーディネーター:木下幸治 パネリスト:坂野昌弘,葛西昭,舘石和雄,山本正孝,滝真一,山田忠信,岡本利朗 他を予定 |
16:55 | 閉会挨拶 松村寿男(SGST幹事長/瀧上工業) |
申込方法および申込先
以下の参加申込用紙に必要事項をご記入いただき、8月10日(水)17:00 迄に、FAXまたはメールにてお申し込みください。
SGST(東海構造研究グループ) 事務局担当:櫻井 勇太
E-mail:sgst@takigami-grp.jp
〒475-0826 愛知県半田市神明町1-1 瀧上工業株式会社
TEL:0569-89-2103
FAX:0569-89-2603