支部長あいさつ
令和7年度土木学会中部支部長を拝命いたしました名城大学の松本幸正と申します。1年間ではございますが、土木学会中部支部の発展に尽力していく所存でございますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
土木学会中部支部は昭和13年(1938年)に設置され、富山県、石川県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県が支部の範囲で、2025年6月末現在で3,776名の個人会員と94社の法人会員から構成され、80社からは賛助会員として支援いただいております。支部では、産官学の会員が連携しながら、いくつかのWG・委員会を組成し、多種多様な活動に精力的に取り組んでいます。学術・技術の進展ならびに交流の場になる「研究発表会」や「技術講習会」、これからの土木技術者の育成につながる「土木技術者と学生の交流会」を開催しています。広く一般の方々に土木技術やその貢献について理解を深めてもらうため、子供たちと保護者を対象にした「親子ふれあい見学会」や広く市民を対象とした「市民見学会」や、会員が学校に出向いて講座を開く「出前講座」などを実施しています。歴史的な土木構造物を保存し、その技術を伝えていくために「選奨土木遺産パネル展」も開催しています。そして、産官学それぞれに所属する会員自らは、職務等を通して、中部地方の安全で安心な暮らしを支え、また、社会経済の発展に直接的に貢献し続けております。
さて、土木分野が置かれる状況は、過去に無い困難に直面しています。災害の激甚化、インフラの老朽化、建設人材の高齢化と不足、建設コストの高騰、地球環境問題への対応などです。なかでもここ中部地方においては、発生確率が高まっている南海トラフ巨大地震への対応が喫緊の課題となっています。これらの困難を乗り越え、課題を解決していくことは大きなチャレンジになりますが、ここにこそ学会支部の役割があると感じています。土木工学の技術力を向上させ、直面する困難を乗り越える一助になればと存じています。
直面する困難の前ではとかく暗い話題になりがちではありますが、ここ中部地方には土木分野が関わる明るい話題もあります。リニア中央新幹線の開業、それに伴う名古屋駅のスーパーターミナル化、中部国際空港第二滑走路の整備、設楽ダムや新丸山ダムの建設、木曽川水系連絡導水路事業、東海環状自動車道の全通、名岐バイパスや西知多道路、三遠南信自動車道の整備、四日市バスタ整備を含む中央通り再編事業などです。これらのインフラ整備は、地域住民ならびに社会経済に多大な効果をもたらします。土木学会中部支部は、直接的・間接的にこれらのインフラ整備に貢献していきます。
土木学会の一つの特徴は、産官学の連携です。ここ中部支部でも、産官学がそれぞれの強みを活かしながら協力して各種の活動を推進しています。これからも会員の皆さまの引き続きの活動推進とさらなる発展を期待したいと存じます。今後とも、皆さまの中部支部に対するご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。
令和7年度土木学会中部支部長
松本 幸正
(名城大学理工学部 教授)
中部支部会員数
2024年5月末日現在の土木学会中部支部会員数は、下表の通りです。
正会員 | 個人 | 3,194名 |
法人 | 54団体 | |
学生会員 | 582名 | |
特別会員 | 40団体 | |
合計 | 3,870名 | |
フェロー会員 | 120名 | |
名誉会員 | 29名 |
注)名誉会員及びフェロー会員は正会員(個人)に含まれる
支部役員名簿
支部組織体系
支部の活動
過年度の活動については各年のページをご覧ください。
委員会・WG活動
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