支部長あいさつ

 令和5年度土木学会中部支部長を務めさせていただくことになりました、中日本高速道路株式会社の牟田広繁です。この1年間、土木学会中部支部の発展のために尽力して参りたいと思います。

 近年、豪雨災害が激甚化・頻発化しています。この背景には、地球温暖化の進行があると考えられています。また、南海トラフ地震をはじめとした大規模地震の発生確率も高まっています。
一方、私たちの暮らしに安全・安心・快適をもたらすインフラは老朽化が進み、その維持管理・更新の担い手となる土木技術者は、人口減少・少子高齢化の進行もあり、不足してきている状況です。

 このような状況下において、現在我が国では、地球温暖化対策のために、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするカーボンニュートラルや、耐震対策をはじめとした各種防災対策、計画的な維持管理・更新ができるよう予防保全に取り組んでいます。
 また、持続的な経済成長を実現するには生産性向上が必要不可欠であり、そのためにはデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みが重要です。コロナ禍によりテレワークをはじめとしたDXの必要性はより一層認識されました。

 土木学会では、5カ年計画「JSCE2020-2024」の着実な実施に向けた取り組みを進めています。
 今年度は会長特別プロジェクトとして「土木の魅力向上プロジェクト」を進める予定です。インフラ整備はもちろんのこと、多発する自然災害への対応やカーボンニュートラルへの貢献など、多大な役割を期待されている土木の魅力を向上させるとともに、土木の世界を広く社会に伝えることです。
 中部支部では昨年度、土木に対する一般市民の関心を高め、親しみを持ってもらい、土木施設の役割や必要性を理解してもらうために「市民見学会」などを開催しました。
今年度も本部と連携し、土木の魅力向上を図っていきたいと考えています。

 土木学会は産・学・官が一体となって技術的活動に取り組む希少な組織です。その強みを活かし、土木界発展のため、会員の皆様とともに努力し進んでまいりたいと思います。今後とも、会員の皆様の中部支部に対するご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

令和5年度土木学会中部支部長
牟田 広繁
(中日本高速道路株式会社 技術本部長)

中部支部会員数

2023年4月末日現在の土木学会中部支部会員数は、下表の通りです。

正会員個人3,111名
法人51団体
学生会員591名
特別会員39団体
合計3,792名
フェロー会員121名
名誉会員26名

注)名誉会員及びフェロー会員は正会員(個人)に含まれる

支部役員名簿

支部組織体系

支部の活動

過年度の活動については各年のページをご覧ください。

委員会・WG活動

過年度の活動については各年のページをご覧ください。

歴代支部長および幹事長