支部長あいさつ
令和元年土木学会中部支部長を務めさせていただくことになりました,名古屋工業大学の小畑誠です.この1年間,土木学会中部支部の発展のために尽力して参りたいと思います.
さて新しい年号・令和が始まったわけですが,振り返って平成では阪神大震災,東海豪雨,東日本大震災をはじめとして多くの自然災害に我が国はみまわれました.地球規模の気候変動のせいか集中豪雨等の異常気象のリスクが高まっておりまた,南海トラフ地震およぼす大きな被害も危惧されているところであります.このような自然の猛威に対して災害を極小化することによって,市民の生命と財産をまもり,市民生活と経済活動を継続させていく技術を提供することが土木工学に課せられたおおきな使命だと思います.
一方,G7諸国のなかで最も老齢化が進み同時に人口減少の側面にはいった我が国で,社会基盤施設の維持あるいは有効利用のためのしくみづくりを通じて地域社会を守り健全な国土の発展に尽くすことも喫緊の課題です.
これらの課題は我々にとっても大きなチャレンジであり,情報技術,ロボット技術をはじめとする新しい技術を積極的に取り込んでいかなければならないものと思います.またそれは次の世代を担う若者が総合工学としての土木工学に魅力を感じてもらうためにも必要なことだと思います.
土木学会は産官学の会員で構成された間口の広い学会であり,こういった社会の課題に対応するのに適しておりそれゆえ期待されるところは大きいと思います.若い世代向けに出前講義等の支援活動,一般市民向けの見学会,あるいは教育支援活動としてのエクスカーションなども企画しており,これらの活動は今後も力を入れていきたいと思っています.
市民の土木工学に寄せられる期待は今後もますます大きくなってくると思います.その期待に応えるために会員の皆様とともに一緒に地道な努力を続けていきたいとおもいますので,今後とも会員の皆様の支部活動へのご支援,ご協力をよろしくお願いいたします.
令和元年度土木学会中部支部長
小畑 誠
名古屋工業大学 教授・副学長
中部支部会員数
2019年4月末日現在の土木学会中部支部会員数は、下表の通りです。
正会員 | 個人 | 3,031名 |
法人 | 47団体 | |
学生会員 | 978名 | |
特別会員 | 42団体 | |
合計 | 4,098名 | |
フェロー会員 | 140名 | |
名誉会員 | 25名 |
注)名誉会員及びフェロー会員は正会員(個人)に含まれる